CHAPTER 04 · 安全と使い方

基礎を知る

音名と練習の読み方をそろえる

音名・音程・母音など、練習を読むための表記をそろえます。音域は優劣の尺度ではありません。

FROM THE ORIGINAL NOTES

原資料の本文

提供された原資料の記述です。安全・用語の補足と併せて読み、自己判断で高度技法を実行しないでください。

練習で使う言葉

母音は「あ い う え お」です。「まー」の伸びる「あー」が母音、その前に唇で作るmが子音です。語頭は言葉の始め、語尾は終わり。音色は、同じ高さでも違って聞こえる声の質感を指します。

秒数はおおよその目安です。数えるために構える必要はありません。一音ずつ歌うのか、音をつなげるのか、全体で何秒なのかを、各手順で確認します。

C4とF5の位置

本書では中央のドをC4とします。Cはド、Dはレ、Eはミ、Fはファ、Gはソ、Aはラ、Bはシ。C4から一つ上のドがC5です。F5はその上のファで、A4を440 Hzとする12平均律では約698.46 Hzになります。(S07)

日本の音域紹介でよく使われる慣用表記では、hiFは通常F5を指します。ただし、機器によって中央ドの数字が違う場合があります。鍵盤やチューナーでは、中央ドの位置とA4の基準を先に確かめ、表示だけで一つ上のオクターブを追わないようにします。(S08) (S09)

本書の表記

音の位置

慣用表記の例

C4

中央のド

mid2C

G4

その上のソ

mid2G

A4

基準のラ

hiA

C5

中央のドから1オクターブ上

hiC

F5

C5の上のファ

hiF

音名は高さを示します。F5という表示だけで、地声、裏声、ヘッド、ホイッスルのどれかは決まりません。

ドレミは相対的な並び

「ド レ ミ レ ド」は、自分に楽な高さを出発点にした音の並びとして使います。CからならC D E D C、DからならD E F♯ E Dです。初めは、楽に話す声の近くから無理なく歌える音を探します。最低音や最高音から始めません。

半音は、鍵盤の白鍵と黒鍵を区別せず、すぐ隣へ移る幅です。全音は半音二つ分です。練習を半音上げる場合は、最初の音だけでなく、音の並び全体を同じだけ上げます。上げることは義務ではなく、同じ高さや半音下で繰り返しても構いません。

1 3 5という数字を見かけたら、ここではド ミ ソという関係を表します。鍵盤や見本を聞いてから歌い、音程を探すために声を押し上げません。並びが難しければ同じ音を短く2〜3回出すだけに戻します。

音の並びを鍵盤で確かめる

下の音名は、ドをC4に置いた場合の例で、開始音の指定ではありません。C4が楽である必要はなく、並び全体を自分に合う高さへ移します。

音の並び

ドをC4とした例

最初の音

ド レ ド

C4 D4 C4

C4

ド レ ミ レ ド

C4 D4 E4 D4 C4

C4

ミ レ ド

E4 D4 C4

E4

ソ ミ ド

G4 E4 C4

G4

下降形の最初はドではありません。ミ レ ドは各段で全音、つまり半音二つ下がります。ソ ミ ドは、上から半音三つ、次に半音四つ下がります。鍵盤で先に鳴らして聴き、同じ関係を無理のない高さでまねします。

開始音を決める

普通の会話で「うん、そう」と言い、「そう」の「おー」だけを約1秒伸ばします。楽なら一度休み、同じくらいの高さで「うー」を短く出します。鍵盤があれば近い音を一つ鳴らし、楽に合うか確かめます。音階は、最初から最後まで楽な範囲を選びます。

チューナーは出た音を記録する補助です。数字へ声を無理に合わせず、表示が一オクターブ跳んでも追い掛けません。音名が分からない日は、短い録音だけでも構いません。

曲のキーを自分に合わせる

キー変更は、音どうしの関係を保って、旋律全体を同じ幅だけ高く、または低くすることです。伴奏なしなら、最初の音を楽な声の高さに替え、同じ旋律を短く歌います。

伴奏を使うなら、キー変更機能でまず半音一つ分だけ変え、同じ短い区間を比べます。表示のプラス1やマイナス1が半音かは、その機器の説明を確認します。楽譜がなければ、原曲から何段変えたかを記録すれば構いません。

高い部分が楽でも低い部分が苦しくなるなら、そのキーを採用せず、区間を短くするか曲を選び直します。歌詞、テンポ、音量も同時に変えず、まず高さだけを比べます。

比べる条件を一つにする

高さ、母音、音量、長さを同時に変えると、何が楽さに影響したか分かりにくくなります。まず同じ音、同じ短さで一つだけ変えます。息継ぎは毎回自然に行い、残った息を最後まで絞り出しません。

チェックは任意です。技法の習得や練習の義務を意味しません。

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